簡単すぎだろ2016年の機械ってことについて語る

電験三種こと第三種電気主任技術者。

毎年5万人以上の受験生が受験し、合格するのは約1割という難しい試験です。

 

2016年の試験とこれまでの試験では大きく変わったなぁと思うところがありました。

 

一言でまとめると、機械が簡単すぎて法規が難しすぎた。

機械が簡単すぎだと評価した理由について語っていきます。

法規についてはまた別の機会に……。

 

簡単すぎだろ機械ってことについてけっこう長めにだらだら語る

 

2016年の機械は簡単すぎでしょう。3科目すでに合格していて、残すところは機械だけだ!と思って受験した人の多くは合格証書を手に入れたのではないでしょうか。

毎年広く深くが出題されている機械ですが、2016年の問題については広く浅すぎる機械でしたよ。

 

では、なぜ簡単だと言い切ってしまったのかを詳しく説明していきますね。

 

問1

よくみる直流機の等価回路を描くタイプの計算問題です。

これができなければ話にならないレベルの問題でした。

回転数と起電力が比例しているという関係を掴んでいれば簡単に解けたでしょう。
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問2

直流機の性質について、言葉を選んで穴埋めを完成させる問題です。

(ア)(イ)(ウ)の選択肢は非常に簡単な知識で解けます。

(エ)については機械構造について少し勉強していないと解けない問題ですが、ここまで絞れたら確立は5分で正解できたでしょう。

 

問3

誘導期の性質について言葉を選んで穴埋めを完成させる問題です。

こちらも誘導期の等価回路を理解しておく、簡単な構造については参考書を読んでおけば解けたでしょう。

 

問4

回転速度から同期角速度を求めてトルクを求める問題です。

初歩中の初歩の問題でした。

 

問5

同機器のV曲線を暗記していれば解けましたね。

 

問6

直流機の、等価回路と式を理解していれば解けましたね。

 

問7

変圧器の計算問題です。

変圧器の中でも単巻変圧器という種類の変圧器。

出題頻度は高くありませんが、ほとんどの参考書で取り扱っている上「単巻」という言葉の通り簡単な構造なので難しくはなかったはず。

 

問8

これは一瞬難しく見えるかもしれませんが、ようは「割合の問題が解けたら解ける」問題でした。

 

問9

毎年難解のパワーエレクトロニクスの分野からこんな問題が出るとは!

昇圧と降圧の直流チョッパの公式を覚えていれば解けました。

 

問10

これはちょっと難しかったかもしれませんが、言葉を選ぶ問題なのでなんとか絞って考えれば解けたのではないでしょうか。

特に(ア)の選択肢はパワーコンディショナ一択。

 

ただ、これは落としても仕方ないです。

 

問11

電動機応用の計算問題です。

電動機応用の分野は毎年出題数が少ないので飛ばして勉強しがちですが、エレベータの公式1つを覚えておけば解けました。

 

問12

文章の中から誤りを選択する問題です。

オームの法則を知っていれば誰でも解けたのではないですかね。明らかに(4)が誤りです。

「V=ZI なので、インピーダンスが小さいと大きな電流が流れますよ」

 

問13

参考書の後ろの方で取り扱っている情報処理の分野についての穴埋め問題ですね。

私は苦手なので参考書持ってきて調べないと分かりません。多分難しいでしょうw

 

問14

こればボーナス問題ですね。

情報の分野は難しいですが、2進数、10進数、16進数の変換なんて四則計算ができればできちゃいますよ!

 

問15

さて、ここからは(b)問題ですね。

この問題は同機発電機の等価回路を描くこととベクトル図が描ければ解けた問題です。

特にベクトル図では力率を図の中に正しく描きこめたのかがポイントです。

端子電圧と電流の位相差が力率!!!

これが分かればあとは三平方の定理と三角比で解いていきましょう。

 

問16

パワーエレクトロニクスについての問題です。

(a)も(b)もこの分野にしては難しくありませんね。

特に(b)については公式を覚えていれば解けたんじゃ……?

ボーナス問題でしょう。

 

問17

選択問題ですね!今年は問18のほうが簡単だったかもしれません。

つまり問17のほうが難しい。

理由は、「例題があまりない」「類題での対策がやりにくい」問題だったからです。

 

電熱のところからの出題です。

電熱の基本的な知識とヒートポンプの成績係数について学習していれば解けました。

 

問18

問18は毎年情報の問題ですよね。

難しいときはプログラミングの問題が出てわけがわからなくなりますが。

今年はフリップフロップの問題でした。

 

フリップフロップは過去問でも頻出のため、解きなれている人も多かったでしょう。

 

まとめ

機械科目は毎年難解ですが、今年は簡単な年度でした。

特に過去問題で類題をたくさん解いていた人にとっては楽勝だったのではないでしょうか。

機械は難しいという思い込みから身構えてしまいますが、問1や問2を見た瞬間に少し落ち着けたと思います。

 

ここまで簡単!と言い切る理由としてもう1つ押されておきたいのは「過去問題とほぼ同じといえる問題」が出ていたという点です。

 

私は電験三種の勉強の現役から退いていますが、ざっと見たところ4つぐらいしか間違わないんじゃないかと思われる内容でした。

それぐらい毎年の傾向と同じだったということですよ。

 

本当は解答解説集とか作りたい

最近ブログを始めたので解答解説集を作るまで手が回りません……。

現在はサーバーの設定方法、表の作り方、メニュー画面の設定方法などを勉強している最中です。

 

とりあえず何か書かないと設定方法の勉強もできないのでだだーっと書いてしまいました。

が、こんな記事でも一応的は外していないのでここまで読んでもらえているならうれしいなぁ……。

 

今後は勉強方法の方針の決め方や、受験対策になる情報を更新してから、「内容」についても切り込んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

問題の講評をしちゃったので、ちょっと上から目線な記事になって後悔しております。

 

サイトも2017年には読み物として立派なものが作れたらうれしいなぁ。

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