第三種電気主任技術者こと、電験三種。試験のことを少しでも知っている人にとっては、その合格率が非常に低いことで有名ですよね。
電験三種以外の電気の資格、例えば第二種電気工事士の合格率は、6割程度であることを考えると、とてもハードルの高い電気の資格にみえます。
だって、電験三種、基本的には合格率は一桁ですものね。10人受けても1人も通らないってことだもんね…。
しかし、それでも毎年3000人から5000人程度の人が電験三種の合格を勝ち取っています!
今回の記事では、電験三種の合格率について、ぽよ電と一緒にみていきましょう。持論も交えつつ、お話ししていきたいと思います。
電顕三種の合格率の推移をみてみよう
まずは、合格率のの推移をみてみましょう。
過去9年分のデータを出してみます。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 科目合格率 |
H21 | 47,593 | 4,558 | 9.6% | 36.0% |
H22 | 50,794 | 3,639 | 7.2% | 28.0% |
H23 | 48,864 | 2,674 | 5.5% | 27.1% |
H24 | 49,452 | 2,895 | 5.9% | 29.8% |
H25 | 49,575 | 4,311 | 8.7% | 25.0% |
H26 | 48,681 | 4,102 | 8.4% | 30.0% |
H27 | 45,311 | 3,502 | 7.7% | 29.5% |
H28 | 46,552 | 3,980 | 8.5% | 28.9% |
H29 | 45,720 | 3,698 | 8.1% | 26.6% |
ちなみに、このデータは、試験センターが出しているデータですので、誰でもみることができますよ。
さて、みなさんはこの数字を見て何を感じましたか。
まず、目に入ってくるのが合格率ですね。最近は10%きっていて、だいたい8%くらいということが分かりますね。
平成23年をピークに上がってるな、ともとれるし、平成17年以降、難しくなっているじゃないか!ともとれます。
科目合格が出来た人をみてみても、なんと3割程度しかいない!?
とってもハードルが高く見えてしまいますよね(;’∀’)
スポンサーリンク
この中で真剣に勉強した人は何人だろうという疑問
私は、過去の記事で勉強方法や参考書の使い方についてお話ししています。
これとか
これとか
勉強方法については賛否両論あるかもしれませんが、電験三種に合格した人がなら、誰でもこれくらいのボリュームで、自分のやったことを語れると思うのです。
だって、5万人くらいが受けて、その中から合格を勝ち取った4000人しかいない。この4000人、決して天才だから合格できたわけではないです。
合格した人たちは、しっかり対策を立てて合格できたわけで…。
つまり、自分の中で対策をたてて、勉強をして、万全に準備をした上で受験したひとたちの合格率って何%なんでしょうね。ということを言いたいのです。
だってね、時間が勝負の理論の試験で途中退出するなんて、ありえないじゃん。でも、けっこうな人が出て行くんですよー。諦めちゃってる。
しっかり勉強したのに落ちた人数、なんて分からないし、しっかり勉強した、の概念は人それぞれだから、絶対に出せない数字なんですけど。
でも、合格率の分母である部分には、準備をしていない人、試験を放棄した人も入ってるんです。
つまり、何が言いたいかといいますと
しっかり勉強した人を母集団とした時の合格率はもっと高いに決まってるんだから、絶望しないでほしい!って話です。
合格率では試験の難易度をはかれない
合格率では試験の難易度をはかれない件、医療系の国家資格をみるとよくわかります。
医師国家試験の合格率は、9割を超えています。
そして、リハビリスタッフの作業療法士で85%くらい。管理栄養士で50%くらい。
作業療法士も管理栄養士も、簡単な試験ではないですよ。それは前提なんですけどね。
それでも、医師国家試験が1番難しいに決まってる。母集団の学力だって他の2つよりより高い。
つまり、医師を目指す人たちは、国家試験の対策をしっかりしていて、勉強が得意な人が多いんですよね。
だから合格率が高い。
逆もいえますよね、勉強が苦手な人が多くて、試験勉強をしっかりできていない人が多くて受ける試験は、簡単な試験でも合格率は低い。
もちろん、電験三種が簡単な試験だといいたいわけではありません。
電験三種は簡単な試験ではありませんが、合格率に惑わされて、やる気を失ったり、チャレンジする気持ちを捨ててしまったりしないでほしいなと思います。
コメントを残す