電験三種の受験が初めての方はきっと迷うであろう勉強のやり方。
電気工事士や漢字検定のような試験のように過去問を暗記するところからはじめてもよいのか?
その答えはNO!
過去問からやるのはNGです。
初心者さんなら、絶対辞めておきましょう。
初心者の場合、理系科目や数学がどの程度できるのかによって、スタートの仕方が異なります。
電験三種は半分以上が計算の試験ですから、数学からはじめましょう。
数学ってどこからどこまでやるの?
数学の範囲として必要になってくる内容は、「中学校レベル+三角比とベクトル」です。
三角比とベクトルについては高校1年ぐらいでやるかと思いますが、応用問題のような難しい問題をとけるようになる必要はありません。
数学が苦手ならまずは1ヶ月ぐらい『中学の総まとめの参考書』1冊と『電験三種数学の参考書』で三角比とベクトルのみやってみましょう。
おすすめしたい中学数学の参考書
|
|
あの公文が販売している参考書です。
さくっと取り組めるのでおすすめ! |
こちらは基礎から難題まで(といっても中学レベル)が掲載されています。
数学がさっぱりわからない人はこっちが良いでしょう。 |
おすすめしたい電験三種数学の参考書
こちらは、好みの問題になってくると思います……。
タイトルは「初歩から」なんて書いてあるけれど、ほんとに初歩の人はついていけません。高校数学を思い出す程度にさらっとやるならこの本がおすすめです。
高校の参考書には必要ない難し~い内容も盛りだくさんですから、三角比やベクトルは電験三種の参考書をするのが良いです。
数学の基礎ができなければ、電験の勉強はとても難しいものになってしまいます。
遠回りにみえますが、その後の理解力がぐ~んと伸びます!
スポンサーリンク
嘘だと思ってますか?遠回りにみえちゃうって?
じゃあ、怖い話をしておきましょう。
電験三種の試験まであと1ヶ月。公式は全部覚えたし、文章問題もある程度暗記で対応できるようになったA君。
A君は過去問題を繰り返しといている中でだいたい60点以上はとれるようになりました。
しかし、出版社から出ている予想問題をやると歯が立たない。
解説をみたらなんとなくわかるし、まあ大丈夫だろう……。
試験当日、問題が全然解けなくて自己採点したらすべて45点。なんでだめだったんだろう?そういえば、計算問題が解けなかったなぁ……。
公式は覚えたのに、なんでかなぁ…。
さて、このA君。問題を解くための対策をしていなかったようですね。
これでは電験には合格できません!
きっと、解説を見てなんとなく公式に当てはめることはできたかもしれませんが、最後まで自分で計算する計算力がなかったのでしょう。
ちなみに、よく質問サイトなどでは微積や難しいベクトルの知識が必要といわれていますが、電験三種の問題を解くだけなら微積はいらないですし、ベクトルも矢印の方向と三平方の定理がわかれば良いですよ。
理論、電力、機械、法規の順番がおすすめ
数学の基礎固めができれば、次は理論です!
理論の参考書を購入されたら、まずは静電気、磁気、直流回路、交流回路を過去問が解けるレベルまで仕上げましょう。
おそらく初心者さんなら、ここで3か月から半年ぐらいかかると思います。ここまでやったら、勉強にも慣れていると思いますので、試験の時期を考慮して次の作戦をたてていくのが良いですよ。
初心者なら無理に1年でとろうとせずに、確実に一科目ずつ仕上げましょう。
全部50点で科目合格すらない……なんて悲しいですからね(^-^;
理系科目は知識のインプットとアウトプットの繰り返しです。
公式を覚える試験ではなく、公式を使う試験です。
数学力がついていれば、公式を使う幅が広がります。
まずはご自身がどれぐらい数学ができるのかを振り返ってみましょう!
応援しています(^^)
質問受付中
今回の記事は、ご質問いただいた内容を一部修正して記事にしました。
電験三種について悩んでいることがありましたら、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
できる限りお答えいたします。
コメントを残す