これまで、電験三種の勉強方法や、独学での勉強がおすすめの理由、参考書をや合格率などのお話をしてきました。
が、そういえば過去問題の使い方についてはお話ししてきてなかったなと思います。
今回は、『電験三種×過去問題』をテーマに、電験三種における過去問題の使い方を解説していきます。
ぜひ、参考にしてくださいね( ^∀^)
電験三種は、過去問題だけを覚えて解けるようになっても無意味です
まず、電験三種は過去問題にだけ取り組んでも、合格できない試験です。
特に、電験三種の前に電気工事士を受けていたひとは、過去問題の暗記でも合格できる電気工事士と違いに戸惑うのではないでしょうか。
電験三種は過去問題を「理解して解ける」ようにならなければ合格できません。
電験三種は学習した知識をフルに動員しないと解けないのが、何十年もの傾向なので。
簡単に例えると、
・第二種電気工事士は回路は同じで数字を書き替えるだけ→過去問題のみの学習でも有効
・電験三種の過去問題は同じ回路は出題されない→過去問題のみの学習では太刀打ちできず、回路図を読み取る力を養わないといけない
というニュアンスで覚えておいてください。
これが、もっと高度な知識が必要な章でも行われているので、基本的な知識を身につけて、知識を活用できるようにならないといけないのです。
過去問題は、できるだけ早めに学習に取り入れて
過去問題は、電験三種の試験前に解くものではありません。それでは間に合わないためです。
過去問題は、できるだけ早めに学習に取り入れましょう。
電験三種の試験は、電験三種の出題範囲全てを完璧に理解する必要はありません。得意なところを勉強して、6割とれればいいのです。
つまり、参考書を全部網羅したところで、問題を1つも解けないのであれば、合格はできないわけですね。
ということは、参考書を6割進めた時点で、6割の過去問題が解けていれば、合格にぐんと近くわけです。
だから、早い段階から過去問題を解けるように演習すべきなんです!
具体的には、次の手順がおすすめ( ^∀^)
1. 電験三種に必要な数学力を身につける
2. 理論の学習をスタートさせる。
3. 理論の1章を参考書で勉強する。
4. 理論の1章で学んだ知識だけで解ける過去問題を10年分くらい取り組む。
5. 理論の2章を参考書で勉強する…
以下、繰り返し。
参考書をやった後にすぐ過去問を解く理由は、「知識や公式を覚えているうちに問題を解けるようになってほしい」からです。
参考書を一周やった後に過去問題をやったって、覚えた知識や公式を忘れてしまっています。知識は使うことで定着しますので、「学んだらすぐ解く」ようにしましょう。
この方法で取り組めば、理論を6割勉強したときに、すでに6割分の過去問題を解く力が身についているというわけなのです。
電験三種の試験対策として必要なことは、「問題を解く力を身につける」こと。
参考書を読み込むのも大切ですが、演習慣れはもっと大切。
ですから、できるだけ早い段階から、演習慣れをしておきましょう。くれぐれも、4科目学習してから過去問題を解き始める、ようなことはないように!
そして、早めに演習してほしいもう1つの理由として、
電験に必要な数学力が身についているかどうかを早い段階からテストできることも大きなメリットがあります。
特に初期のころは、問題がとけない原因が、電気理論が分からないのではなく「計算ができない」という点にあるケースがあります。
これは、あとあと分かってもどうしようもありません。
できるだけ早い段階で、計算ができないということがわかったら、早めに計算練習ができますよね。
電験三種に必要な計算ができるかどうかを見極めるためにも、できるだけ早めに過去問題を解いておきたいものです。
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そこで使うのはこの問題集
私は受験のときのこちらをつかっていたのですが(過去問題集ではなく、問題集)
理論 | 電力 |
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機械 | 法規 |
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最近の過去問題でおすすめなのは、こちら
理論 | 電力 |
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機械 | 法規 |
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この問題集、過去問題を章別に整理しているんです。
なので、直流回路を勉強したら、すぐに直流回路の過去問題だけを解くのに適しています。
解説は、割とあっさり目。同じ問題を違う角度から解説してほしい、違う解説を読んでみたいときは、こちらのサイト(実教出版)で問題を探すと、解説をよめるので、覚えておくと便利です。
問1から順番に並んだ過去問題は、購入する必要はないかも
電験三種では有名な、電話帳と呼ばれる問題集。毎年、このような大きなサイズの過去問題集が毎年発売されています。
これは電気書院の過去問題集。
問1から過去問題が並んでいて、解説がしっかりされている問題集なので、非常に人気ですね。
試験会場でも、よく見かけます!
こちら、持っていてもいいとは思いますが、お金に余裕が無いという方は、急ぎ購入すると必要はないでしょう。
先ほどのような、問題集として使える過去問題があれば、十分に学習を進めることができるためです。
そして、安く電験三種を勉強するために覚えておいてほしいのが、過去問題と解答解説はネットで公開されているということ。
試験センターのサイトででは問題と解答が見れますが、先ほどのURLを貼ったサイトでは、解説つきで過去問を掲載しています。
プリントアウトして使うと、無料で過去問題&解答解説をゲットできちゃいます!
でも、本じゃないとやる気が…という方や、無料の解説がわかりにくいな…という方は、購入してもいいとは思います。持っていても損はしませんからね!
ちなみに、電話帳タイプ、使わなかったと思います…1冊持ってるのに(;’∀’)
過去問題を問1から解く練習が不必要なわけではない
とはいえ、過去問題を解1から解く練習もしておきましょう。1年から3年分くらいできれば十分かな?
電験三種の過去問題は、やっていくとわかるのですが、だいたい問1はこの分野、だいたい問2はこの分野、というのが決まっています。
もちろん、時々ずれることもあることにはあるのですが。
なので、だいたいの出題順番が分かると、安心できるかなと思います。というか、私は安心しました( ^∀^)
念のため、1度は問1から問題を解く、という練習もやっておければいいですね。優先順位はそんなに高くない練習ですが(⌒-⌒; )
過去問題って何年分解けばいいんだろう
電験三種の過去問題、何年分解けばいいんでしょうか。まあ、できるだけやっておくのがいいでしょうね。
○年分やれば大丈夫!と言い切れなくてすみません(⌒-⌒; )
私は、過去問題は10年から15年分くらいは解きました。といっても、やり込んだのは問題集タイプなので、具体的に何年分やったのかは不明です。
これは私の自論ですが、過去問題を何年分やったかはあまり重要ではありません。
それより、問題解き方、解法を理解して演習した量が重要です。解法を理解して演習する目的は、「知識の使い方を学び、見たことがない問題のにも応用できるようにする」ことです!
ちなみに、私は理論は70点合格、機械は65点合格、電力は75点合格、法規は62点(たしかこのくらい)合格なので…
やってない分野もけっこうあるんですよ(⌒-⌒; )
なので、機械の自動制御とか情報、電力の電気材料、理論のハイレベルな電子の問題、なんかは、勉強をやってないので問題も解いていません。
当日解かないつもりの問題は、対策しても意味がないですからねぇ。
自論ですが、劇的に難しい年の過去問題は、わざわざ見なくていいと思う
平成22年から23年ごろ、電験三種は非常に鬼畜な年を迎えていました。
その年度の問題は、過去問題集や問題集でしらないうちにといていたかもしれません。
が、
問1から見たら心が折れたかもしれないから、問題が順番に並んでいるところはあえてみませんでした。
私が問1から順番に解く練習もに使ったのは、科目合格率が13%くらいの、ほどよさそうな年の問題でしたね( ^∀^)
たまに当たってしまう劇的に難しい、鬼畜年度といわれる年がありますが、その年の前後は科目合格率が高かったりするので、
わざわざ難しい問題を見ておく必要はないと思います。
2年計画にしておくと、どちらかは簡単な年に当たるはずですから、だ丈夫だと信じていましたし……!
まとめ
電験三種は、過去問を解いて考え方や解法を身に付けることが非常に重要です。それが、過去問丸暗記で合格できない理由。
過去問題は、できるだけ早めに学習に取り入れましょう。電験三種は6割解ければ合格できる試験なので、学習が終わった分野の過去問を解けるように仕上げていくことが合格への近道です!
格安で勉強するためには、過去問を購入する必要はないので、こちらのサイト(実教出版)を活用すれば、コストダウンして勉強ができますよ(^^)/オススメ!
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