電験三種、理論の勉強方法教えます!

電験三種の勉強方法は、ネットで検索するとたくさんでてきます。
今回は、私のおすすめする理論の勉強方法を、次のような対象の方に向けてお話しします。

対象者
・数学電験三種の数学力がついたレベル
・電気の勉強ははじめて。学生時代に理科でやったレベルしか覚えてない方

ぜひ、参考にしてくださいね。

電験三種の理論って、何を学ぶの?

理論では、電気理論を学びます。電気理論とは、誰もが一度は耳にした「オームの法則」や「電気回路」等々。

つまり、電気の基本的な法則を学ぶ分野です。

科目合格率だけでみると、決して高くはない理論科目。

しかし、電力、機械、法規を学ぶために欠かせない電気の基礎知識は、理論科目で登場します

数学とともに電験三種はを学ぶ基礎となる知識なので、まずは理論から勉強しましょう。

理論科目で出題される分野は次の通り

理論科目では、次のような分野が出題されます。

1.静電気
2.電磁気
3.直流回路
4.交流回路(単相)
5.三相交流回路
6.電気計測(計測機器の原理)
7.時定数
8.電子回路

この中で、電気に関する基礎知識となるのが、静電気、電磁気、直流回路、交流回路、三相交流回路の5つです。
電子回路も、機械で扱うパワーエレクトロニクスの基礎となりますが、一旦飛ばしても問題ないので、私は基礎知識には分類しません。

まずは、理論科目を8つの分野に分類しましたが、このうち重点的に取り組んでほしいのは基礎知識に分類した5分野。最初は基礎知識だけ徹底的にやり込んでください。

これには、2つの重要な理由があります。

それは、

・他の科目を理解するにも必須である
・理論科目の過去問題においては、基礎知識の分野が解けてしまえば、年度によりますが、60点は点数が取れる

ということ。

電験三種は6割で合格できる試験ですので、理論に受かるためには基礎知識の勉強だけを徹底的にやりこんでも良いかもしれません。

平成29年度試験において、どの問題が出たか整理すると、次のように分類できます。

問1 電磁気 問10 時定数(過渡現象)
問2 静電気(コンデンサ) 問11 電子(文章問題)
問3 電磁気(コイル) 問12 電子(文章問題)
問4 電磁気 問13 電子回路
問5 直流回路 問14 電気計測?これまでにない類の問題
問6 交流回路 問15 交流回路と電気計測
問7 直流回路 問16 三相交流
問8 交流回路 問17(選択) 電磁気
問9 交流回路 問18(選択) 電子回路

基礎知識に分類した5分野をマスターしておくと、14問くらいは正解できます。(問15以降は問1つに2つの小問あり)

中には難しい問題があるので、2問落としたとしても12問正解で60点は超えれます!

問18は選択なので問17を選べば良いですし、問10から14までは落としても問題ありません(;’∀’)

よって、基礎知識の分野を徹底的にやりこみましょう!

静電気、電磁気、直流回路、交流回路、三相交流回路の5つが合格のカギを握っていますよ!
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具体的な理論の勉強方法

さて、こちらの記事でも紹介しましたが。

電験三種における過去問題の使い方!これが私のイチオシだ!

1. 電験三種に必要な数学力を身につける
2. 理論の学習をスタートさせる。
3. 理論の1章を参考書で勉強する。
4. 理論の1章で学んだ知識だけで解ける過去問題を10年分くらい取り組む。
5. 理論の2章を参考書で勉強する…

これが、私の勉強方法の全てです。全科目ほぼ共通( ^∀^)

理論の場合、最初は静電気から始まる参考書が多いので、おそらく静電気からはじめるでしょう。

上記の方法に当てはめると、次のようになりますね。

3.から始めますので

3. 静電気を参考書で勉強する。
4. 静電気で学んだ知識だけで解ける過去問題を10年分野で以上取り組む。
5. 電磁気を参考書で勉強する…と繰り返す。

これを先ほど説明した基礎知識にあたる分野5つでやりこむと、理論の合格はすぐ目の前まできますよ(^^)/

静電気が1章。どうしてもとっつきにくいぞ…というときは

もし、「静電気、とっつきにくいぞ…」と思った人は、多くの参考書で3章あたりにある直流回路から始めるのがおすすめ!

多くの人が知っているオームの法則は、直流回路に分類されていますし、

初心者の場合「電気とは電気回路!」と思っている方が多いので、比較的勉強がしやすいでしょう。

よって、勉強手順としては

静電気→電磁気→直流回路→交流回路→三相交流回路

とするか

直流回路→静電気→電磁気→交流回路→三相交流回路

とするのがおすすめです。

直流回路の後に交流回路を勉強してもいいのですが、

コイルやコンデンサの意味が分からないと思うので、交流回路を学ぶ前に静電気や磁気をやったほうが、用語が分かりやすいんじゃないかなと思います!

電磁気は電気だけでなく「磁気」の話が出てくるので、最初の関門となるかもしれません(;’∀’)が、頑張りましょう。

1つ1つ何が分からなか、どこで躓いたのかを具体的にしていけば、必ず突破できますよ!

深入りしないことも勉強のコツ

実は、電験三種を勉強する際には、深入りしすぎないことも重要です。

電験三種は問題を解けるようになることが重要なので、問題の解法を理解しないといけないのですが、「法則の成り立ち」まで理解する必要ははありません。

たとえば、オームの法則の 「電圧=電流×電流」ですが、これがどうして成り立つかなんて、知っておく必要はありません。

オームの法則の公式や、法則の意味を理解して、問題を解くことができれば良いのです。

電気の法則のはたくさんあり、それら1つ1つを科学者たちが解明してきたという歴史はありますが。私たちは、その「解明された法則」を使うのであって、法則を解明する必要はありません。

考えても仕方がないことは、さっさと覚えてない次にいきましょう!

これは、中途半端に理系の人(私のような)が陥りがちなことなので、割り切って覚えてしまうことも時には必要になってきます

 

まとめ

電験三種、理論科目攻略のカギは、静電気、電磁気、直流回路、交流回路、三相交流回路の5つを徹底的にやりこむこと!

この5つをやりこむことで、理論の合格にグンと近づくのはもちろんのことですが、電力や機械の勉強にも、スムーズに進んでいくことができます。

まずはこの5つを、過去問を解けるレベルに仕上げましょう。ポイントは、参考書をやったら、すぐにその知識を使って問題を解くことです!

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