電験三種の勉強をするにあたり、参考書の乗り換えだけは絶対にやってはいけないワケ

電験三種の勉強をするにあたり、絶対にやってはいけないことがあります。

それは、参考書の乗り換えをすることです。

よっぽどの改正が行われない限り、参考書の乗り換えは禁忌。

 

今日は、その理由をお話しします。

 

理由その1、知識がリセットされてしまうといっても過言ではない

参考書の乗り換えを行うと、それまで学習してきた知識がリセットされてしまうと思ってください。

電験三種の試験自体は、暗記の試験ではありません。しかし、解き方を学び、それを繰り返し、考え方を学ぶことが必要です。そして、文章問題においては、一部暗記も必要になります。

参考書を途中で変えてしまうと、一度身につきかけたものを、また違った形で学ぶことになりますので、知識の定着がしづらいのです。

試験勉強とは、知識を定着させるために、日々勉強を蓄積させていくこと。一冊の参考書を徹底的にやり込んで、覚えてしまうくらい学習しましょう。

これは、一般的な受験勉強にもいえることですし、電験三種の受験においても重要なことです。

 

次に、電験三種の試験範囲や性質についてからみても、一冊の参考書をやり込む重要性がわかります。

電験三種は、理論の直流回路や静電気から始まり、知識が繋がっていくという性質のある試験です。つまり、どれだけ学習が進んだとしても、「あ、これ、確か一度やったことあるかな?」「どこに書いてあったっけ?」という振り返りをすることになります。

例えば、時定数の問題を解いているとき、「あ、このコイルの性質、どこかでやったような…?」と思った時。一冊の参考書をやり込んでいれば、すぐに戻って復習できるはずですよね。しかし、参考書が変わっていると、「どこにかいてあったっけ?」「あれ?こんなことやったっけ?」と迷ってしまうことがあるでしょう。

電気の知識について精通している人であれば、同じ内容を違うレイアウトや表現で説明されても理解できますが、初学者の場合は、表現が異なると、一度学んだ内容の復習がやりづらいのです。そうすると、無駄な時間を使ってしまうことになりますし、理解度もなかなか深まりません。

人は、意外と「この本のここに書いてあった」ということが記憶に残っているものですよ。

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理由2、問題が解けない原因は、参考書ではなく自分自身に問題がある

電験三種の勉強がはかどらず、参考書をやったのに過去問題が解けない。そんなとき、悪いのは参考書だ、と思いたくなってしまいます。

しかし、電験三種の参考書は非常に多くの出版社が出版しています。優秀な編集者や、レベルの高い先生が、自分たちが最良だと思う参考書を作り、凌ぎを削って売り上げを出そうとしているわけです。もちろん、受験生さんに勉強してほしいという思いのもとに。

つまり、よほどのことがない限り、参考書が悪い、という可能性は低く参考書を使っている自分自身の学習がうまくいっていない、勉強方法に問題がある、という可能性のほうが、遥かに高いわけです。

合格した人と不合格だったの人の間には、

使った参考書のクオリティの差よりも、「参考書をやりこんだ差」のほうが大きいということです。

 

参考書を買いまくってしまう人の中には、「最高の参考書を手に入れれば合格できる」と思ってしまう人がいます。

しかし、それは大きな間違いです。

参考書レビューを読みあさっている時間があるのなら、目の前の参考書をしっかり読み、手を動かして例題や演習問題を解きましょう。

 

最初の参考書選びは重要!

 

勉強を始めたら、参考書レビューを読み漁る必要はありません、が。

参考書を選ぶ前、学習を始める前には、しっかり参考書を吟味して選んでください。

参考書については、こちらで詳しく解説しています。

電験三種でのおすすめの参考書とその使い方!(2017年12月更新)

 

ちなみに私は、こちらの参考書を徹底的にやり込んで勉強をしました。

ただ、上記の参考書だと情報量が足りません(4科目一体型なので)。そのため、調べ物をするために完全マスター

機械は完全マスターが難しすぎて、図やイラストがたくさん乗っているもので勉強したかったので、こちらも使いました。

問題を解く練習は、このシリーズを使いましたね。

合格した後、ブログで参考書を紹介するために、紀伊国屋で色々な参考書を読み漁りましたが、自分が使用した参考書には、今でも非常に強い愛着があります。

やはり、客観的にみると、私がやり込んだ参考書は、4科目一体型なので、一部不足する部分もあります。私の場合、やり込むためには長ったらしい参考書ではやる気が起きなかったた……。そのため、完全マスターで調べ物をして、書き込むようにしていました。

一度これを使おう!と決意したら、最後まで付き合う。試験制度が変わらない限りは、同じ参考書を使い込みましょう。ただし、法規の法改正があった場合は、法規だけ新しい参考書を購入しても良いと思います。

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